おしえてムーラン

自分にとっての「生きたお金の使い方」を考えよう

私たちのライフプランは、昭和→平成→令和と時代が移り変わるとともに、生活様式や考え方が変化して、多種多様な生き方を選択できるようにもなってきました。20代、30代、40代、50代で家族構成や生活環境が変わりますし、年を追うごとに健康面やお金の面でも何かしらの変化があって当然だと思います。

最近、考えるようになってきたのは自分や家族にとっての「生きたお金の使い方」についてです。私自身は妻、小学生になった娘、保育園に通う息子がいて、毎日楽しく生活していますが、新型コロナウイルスがまん延していた2年間は、青森県を出ることも出来ず、旅をして新しい体験をさせてあげることができないでいました。子供たちにとっての「体験不足」です。感受性が豊かなうちによりたくさんの経験をさせてあげることが、子供の将来にもつながると考えていました。

2022年に入り、少しコロナの感染者数が落ち着きを見せ、県外への移動の規制も緩和されてきたところで、「家族での思い出作り、新しい体験作りをさせてあげたい!」という夫婦の想いがあり、ここ3ヶ月の間に、岩手県、宮城県、そして弘前市、黒石市、八戸市、鶴田町、つがる市、むつ市など、多くの場所を巡ってきました。

岩手県では、RABラジオを聴いていて気になっていたサラダファームヴィレッジを訪れて岩木山の麓でアルパカさんと戯れ、盛岡駅では新幹線の連結を見学。子供たちがプラレールを好きなこともあり、はやぶさ・こまちの連結を大興奮で見ていました!宮城県では、子供たち憧れの新幹線で仙台まで移動して、仙台うみの杜水族館の巨大水槽やアンパンマンミュージアムを楽しみ(大人は利久の牛タン弁当をテイクアウトで楽しみ)、青森県内では鶴の舞橋、つがる地球村で自然を満喫し、八戸市では蕪島を訪れたくさんのウミネコに囲まれながら非日常の体験などもしてきました。

むつ市には、妻が娘と息子を連れて、はじめて3人だけで野辺地駅を乗り継ぎ、仕事でむつ市に先に来ていた私と下北駅で合流するなど、子供たちにとってもひとつ大きな経験になり、ここ何ヶ月かで少し大人びたような気もしています。

交通費、宿泊費、その他費用は毎月の支出よりも多くかかりはしましたが、今しかない、かけがえのない4人だけの時間を一緒に過ごすことがきました。青森県を含めて、たくさん素敵な場所や風景がある、という記憶が少しでも残るでしょうし、遠くまで自分も来れた、という経験をすることが出来たのではないかと思っています。あと、10年も経つと、友達もたくさん出来て、家族で出かける機会も今よりは少なくなってしまうかもしれません。

そのように考えていくと、老後のためにお金を貯める、積み立てる、運用するということはとても大事ですが、「今しかできない体験や経験のためにお金を使う」ということもより大事だとあらためて気づかされています。若い時に使うお金の価値と年齢が高くなってから使うお金の価値は違う、というようなことも言われていますが、まさに若い時には多くの体験や経験をすることで、一味違う人になれていることもあるでしょうし、人間的にも同世代よりも深みのある人になれるかもしれません。また、50代以降、何かしらの病気をしてしまったり持病を持ってしまうことで、本当は旅行に行ったりいろいろなところに出かけたりしたいのに、遠出することができなくなってしまった…という方が私の周りでも多くいらっしゃいます。

なので、健康と気力があるうちにお金を体験や経験に使ってみることと、老後を穏やかに過ごすために少しずつ蓄えていくことのバランス感覚がより重要なのかもしれません。楽しみや趣味を一つとっても、お金は必要だけれどもアクティブなスポーツは若いうちしか経験できないかもしれませんし、お金はあまり必要ないけれども年を重ねてからこそ体験できる深みのある趣味だってあると思います。

あなたが考えている、「お金はかかるかもしれないけれども、今しかできないこと」は何ですか?自分自身に問いかけてみて、ライフプランの中で、より満足度の高いお金の使い方をしてみてください。

PAGE TOP